南城市について

地理的概要

平成18年1月1日に1町3村(佐敷町・知念村・玉城村・大里村)の合併により誕生した南城市は、沖縄本島南部の東海岸、県都那覇市から南東へ約12㎞に位置し、静穏な中城湾と太平洋に面しています。那覇空港から30分圏内にある市域は、山林・湧水・河川・海など緑豊かな自然環境に囲まれており、市の東方海上にある久高島は、神の島、琉球民族発祥の地として崇敬されています。

地域概要

 合併当初人口が40,759人であった南城市は、平成27年3月31日現在、は42,265人となり合併当初と比べて約3.7%の増加となっています。東西18㎞、南北8㎞の広がりを持ち、面積は49.94k㎡で、北は与那原町、西は南風原町、八重瀬町にそれぞれ接しています。西側を除く三方が海岸線に接し、東部の海岸側は比較的平地が多く、海岸線に沿って集落が形成され、南部の海岸側は、台地上の地形に集落が形成されています。
 東部および南部の海岸部の後方から西部地域にかけては、なだらかな傾斜地の中に耕地が点在している部分と比較的急峻な岩石の断崖となって連なっている部分があります。それらの頂上は、比較的広い台地で、ゴルフ場などの施設があるほか、原野、耕地が広がっています。頂上から北部にかけては、豊かな緑に被われた丘陵地が海岸部にかけて広がっており、南城市の特徴的な地域景観を形成しています。北部の丘陵地から海岸部および西部にかけては比較的平坦な地形が広がり、市街地や集落が形成されています。
 離島である久高島は、知念岬の東方海上約5.3㎞、周囲約8㎞で人口は平成27年3月末現在で251人です。隆起サンゴ礁で平坦な地形をなし、島の南西端に集落があります。

地域的特性

 南城市は面積が広い上に自然が多く残り、斎場御嶽やその他史跡・文化財が多数点在しています。また、お立ち寄りポイントとしておきなわワールド玉泉洞、糸数アブチラガマ、ユインチホテル南城、眺望に優れた知念岬公園、カフェ、喫茶店が数多くあります。公共交通機関のバスもありますが、市内に広がるお立ち寄りポイントに便利なのが「南城市内デマンドバス おでかけなんじぃ」。市内の希望の場所から目的地までお連れします。
 デマンドバスの名前に付いている「なんじぃ」とは、南城市のイメージキャラクター。全国的にも珍しいおじぃさんキャラクターで、市内の至る所でお出迎えをしています。
 その他、地元素材を使った特産品に「南城セレクション」という推奨をしています。島豆腐麺やシークヮーサー味のレモンケーキ、手づくりマヨネーズやなんじょうさし草せんべいなど、南城市ならではのもりだくさんの商品があります。

歴史的特性

 沖縄県及び奄美群島には341のグスク及びグスク関連遺産があるとされており、市町村平均件数7件という中で、南城市にはその1割にあたる29ものグスクが分布しています。その突出したグスクの数はもっとも大きな特徴であり、南城市の歴史文化の鍵と考えています。また、グスクに関わる歴史的人物の墓や史跡、伝承が多数あります。
 南城市は全体的に御嶽・拝所、樋川・井戸の個体数が多く、これについては県内に比較的共通することですが、集落単位の資源だけでなく、斎場御嶽に代表される国家儀礼に関わる御嶽、穀物起源の神話や伝承に由来する湧水など、王国の歴史と深く結びついた文化遺産が多数見られます。
 各集落には石垣、並木、石獅子などが分布し、祭祀や芸能などが活発に行われています。特に集落単位で伝統芸能をよく受け継いでおり、青年会が主体的に芸能継承に取り組んでいるのが特徴です。
 琉球石灰岩洞穴や海岸近くからは貝塚時代の遺跡、グスクや御嶽、集落周辺からはグスク時代から琉球王国時代における遺跡が分布し、当時の生活文化をうかがわせる遺物が確認できます。特に斎場御嶽からは金製勾玉や中国青磁器・銭貨が出土しており、祭祀用の遺物として重要視されています。

文化的特性

沖縄には王国の国家的聖域や史跡を巡礼する行事があり、そのうち首里城から南城市の位置する東四間切への巡礼を東御廻り(あがりうまーい)といいます。伝統的な祭祀や行事については、従来はアマミキヨ神話や琉球王国の聖域を巡礼する行事でしたが、地域や門中ごとに再解釈されて数々のコースが展開されています。また、各集落では、伝統的な祭祀行事や伝統芸能が盛んに行われ、地域の歴史や伝承、生業などの習俗を再生産する役割を果たしています。
 市民の温厚で飾らない気質は親切で親しみやすい人情を生み、国内外との交流を促進する上で大きな魅力となっています。